お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな書評

投資というと株やFXが思い浮かび、金利目的で投資するという概念が全くない世代です。金利というのは、1%以下でほとんど意味が無いというのがすり込まれている世代ともいえます。

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書)

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書)

小宮 一慶

銀行の金利を比較したり、国債を調べたことがある人は数多くいるだろうが、インフレ率を考慮して国債の表面金利よりもインフレ率が高い国の国債を買っていたら、お金が目減りしてしまうなんて視点を知っている人はいるだろうか?

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いわゆる「リスク」とは?

投資商品にはリスクがあるってのは、わかっているけど、リスクって何?

リスクとはリターンのばらつきを言います。

標準偏差と説明している。「なるほど!たしかに。」である。

手数料に騙されるな

投資信託の指標としてシャープレシオ(実質リターン金利)の説明があったり、手数料など細かいお話には罠があるということを説明しています。

証券会社や投資信託会社は手数料で儲けているので、手数料を徴収できるようにいろいろ営業してくるけど、実際手数料を計算すると金利より高かったりするのが実態。

株式投資に関しては、長期で自分がよく知る企業の株を買うことをすすめています。

株を買う指標

当然、安い時に買うとして、EBITDAを指標とするとしている。株式時価総額にネット負債を足して、EBITDAの何倍になるかに注目する。5倍なら十分、7倍なら何とかなる、それ以上だと高い。

EBITDA × x倍 – ネット負債 = 時価総額

「株式の時価総額(株価×株式数)」「ネット負債(有利子負債-現預金)」

とみれば、株価の目安がわかると。にゃるほどー。でも計算面倒。

トレンドに影響されない

のEBITDAは、いわば買おうとしている会社が生み出すキャッシュフローで、割安かどうかを判断するものです。トレンドや罫線などはいっさい関係ありません。

確かに自分で好きな企業を選んで、企業の帳簿を見て、キャッシュフローを生み出す力を理解した上で、企業価値を判断して投資をしていくのであれば、いろいろな根拠を自分の中で整理できる。

それに対して、FXなどは金融関係者の発言1つで思惑が生まれ、為替レートが変動したりするので、本当にバクチみたいなもんである。

トレンドが生まれるのには事情がある

プロのサラリーマントレーダーがやりとりをしている取引について、トレーダーは四半期で評価されたりするので、その時期になると利益確定=自分の成績になるので、金融商品価値が変動する。

この価格変動が起きた時に、割安になっている会社に投資して、こういった思惑などで動く価格変動に左右されずに投資していけってこと。

常識で考えて判断していけばよい。ってことです。

まずは、その常識を知るために経済や金融の基礎知識が必要。特に経済の基礎知識についてはいろいろ学ばせてもらいました。内容としては、わかりやすさを重視しているのでしょうから、薄いのかも知れません。「なるほど!」とうなずけるように説明しているのが良いところです。

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書)

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書)

小宮 一慶

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