新聞・雑誌を読まない100万人が読んだ“「R25」のつくりかた”

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「R25」のつくりかた
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「R25」のつくりかた

創刊当時からターゲット層のM1な@HIROCASTERでございませう。

R25が創刊した頃は会社のはす向かいのコンビニに毎週木曜日に置かれていた。

大体昼頃にコンビニの棚に並ぶのだが、日が暮れる頃になると、なくなってしまうので夕方ににR25を取りに行くためだけにコンビニにいっていたのを思い出しました。何時頃に置かれて、いつ頃までにならば手に入るというのを覚えるぐらい熱心に読んでいた証拠でしょう。

テレビをあまり見ない。新聞は読まない。本を読まないM1層(20から34歳の男性)世代に紙の雑誌を読ませることができるのか?というのは挑戦的なことが想像できます。今現在では同じことをやるのはさらに挑戦的でしょう。

当時は会社の経営をしていて、ビジネス書と技術書は読むけど、週刊誌やマンガは読まない。コンビニで本を買うことない。テレビは意図的に処分したので、持ってすらいませんでした。そんな人が熱心に毎週読む魅力が本誌にはありました。

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無目的な読者にふり向いてもらう

少年ジャンプなどが代表的なマンガの週刊誌を毎週買っている人は、きっと「この漫画を読む」という明確な目的があって買っているのでしょう。もしくは、そういう目的があった惰性で毎週買って読んでいる。

あらためて考えて見ると、R25については目的があって読んでませんでした。でも、毎週読みたいと思わせる内容でした。

M1層は年齢的にも若く、知らないことが多い人達です。そんな人達の本音の視線に立って、「これって何でこうなってるの?」というわからないことを調べ、わかりやすく伝えていくというのがR25のコンセプトに大いに役立ったと語られています。

「サルでもわかる」「いまさらきけない」はNGワード

人の気を引くキーワードですが、受け手に取っては「お前はサルだ」と伝えているわけで、情報誌として役立つ情報を真摯に伝えるのだとすれば、この様な言葉は使うべきではない。

知らないことを教えてもらうのはありがたいことです。ですが、知らないことは恥ずかしい。恥ずかしいからこそ本音を言い出しにくい世の中です。R25はこの辺の伝え方が確かに他の情報誌とは違う。と改めて感じる内容が本書に書かれています。

新聞は字が多くて読めない世代

新聞は字が多くて読むのが辛いです。だから、R25は1つの記事が800文字までという制限があります。800文字というのは読者にとって嬉しいことですが、書き手にとっては非常に難易度が上がります。ですが、こういったルールによりフォーマットができるため、記事の数は確保しやすくなります。よって、多くの話題を取り扱うことが可能になってきます。

「話題が多いので、自分の知らないことがここにある。興味を持てることがあるかも」そういった好奇心で読んでいました。

本書には書かれていいませんが、この800字というのは電車で移動したときの駅と駅の間で読めるピッタリの文字数らしいです。そのあたりを狙っていると何かで読んだ記憶があります。

こんなのインターネットになかったっけ?

本書を読んで、知らないことを教えてくれて、なおかつ気軽に読める。そういったサイトがあったな。と気がつきました。

ナナピは、すべての記事が3ステップという制限があります。これ、気軽に読みまくれるサイズなんです。このサイズに統一することによって、数多くの暮らしに役立つ話題を扱ってます。

私自身はIT業界の人達に役立つ情報を発信したいという思いがあって、ブログを書いていたりします。興味を持って熱心に読んでいたR25の魅力を改めて思い出させる1冊でした。

現在R25は首都圏を中心に第1・3木曜日に配られているそうです。

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)

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