常識を疑う、あえて逆なことをするというのは、スタートアップやベンチャーにとって重要なことであると考えています。大手や競合と同じ思考で当たり前のことを当たり前にやったら、勝てるんでしょうか?
今や「家入一真=非常識」というレッテルが常識なのかもしれません。この常識を疑って、盗むことができなければ、常識の上に引かれたレールを努力と根性で走り続ければ良いでしょう。
ですが、1つわかっていることは、世の中は残酷であるということです。
- 大抵、努力は報われない
- 大抵、正義は勝てはしない
- 大抵、夢は叶わない
もっと自由に働きたい (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES) 家入 一真 |
本書は、25歳以下の若者が生き残るためのサバイバルマニュアルシリーズ「U25サバイバルマニュアルブックス」の創刊にあたる1冊です。
活字本を読まない人にも読みやすく
書籍を読まない若本達にも読みやすく伝えるために、漫画の様な吹き出しでメッセージを伝え、見出しの背景には漫画を書いています。週刊漫画のようにベース紙の色が3色です。出版物として新しいタイプのビジネス書だな。というのが印象的でした。
文字数もかなり少なく仕上がってます。誌面の2/3より上には文章はありません。
多様な仕事の選択肢を持て
経営者でもある僕が不思議に思うことがある。残業代を導入すると、コスト増になるので中間管理職の社員は部下を早く帰らそうとする。モチベーションの高い社員は「俺らは金のために働いているんじゃない」とタイムカードを押して、仕事をする。でも実はそれも労務違反になるので怒られる。そうすると、モチベーションの高い社員はタイムカードを押して、隠れて仕事をするようになる。
これって誰のためのルールなんだろう?誰が幸せになるんだろう?
もっと自由に働くにはどうすべきだろうか?家入氏のキャラだとハチャメチャなことをいうのかと思いきや、会社の就業時間を守り、会社の飲み会などは参加せず、独立や制作活動につながることをしよう。とにかくインプットの時間にしても良いとアドバイスしている。
会社の仕事がお金を稼ぐ1つだけの手段ではない。本業以外の収入源となる仕事を作っておくことは、働き方そのものを変化させていくことになる。いずれ独立できる可能性だってある。
サラリーマンは恥ずべきものではない。だが、いつでも辞められる。
まず、やってみる。学びながら。失敗してもやりなおせる。
自分が一番ほしいものを独創的につくれ。
ペパボのレンタルサーバーは、家入氏の奥様が使いたくなるようなものが世の中になかったのと、家入氏本人がそういったレンタルサーバが欲しかったからつくった。
アイデアはすぐ形にしろ。
アイデアはメモすると、タスクメモになるだけ。発信したり、形にしなければ価値はない。
誰かが形にしたものがヒットしてから「これ、僕も考えていたんだよね」と言っても何の意味もない。同じようなアイデアを思いつく人なんていくらでもいるし、形にしなければ何の価値もない。
僕らには、考え手動き回る時間はいくらでもある。多少寝なくても死んだりはしないから。
とにかく、形にしよう。ヤリながらだって学べる。そんな家入氏のスタイルに学ぶべき所は多い。
こんなWebアプリがあったらなぁ。と何度いままで考えた事か!何度、手を動かさず実現しなかったことか。
都合の悪いことだったら、逃げたっていい。だけど、やりたいことがあるなら、今すぐそれに向かって、突き進め。やり直せるぐらいの失敗にする必要はあるけど、失敗したっていい。
そのためには、小さくやって、小さく失敗する。少しの成功を積み重ねていく。これは、ヤリながら学んで行くってことなんじゃないのかな。
今すぐ手を動かす。背中を押してくれる。そんな1冊です。
もっと自由に働きたい (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES) 家入 一真 |
絶版でプレミアが付いていた「こんな僕でも社長になれた」が新装されて、再版されたようです。
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