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アジャイルな見積もりと計画づくりに学ぶ 不確実性のコーン

プロジェクトにおいて、当初立てていた見積もりとは違うというのは良くあることだ。個人的な意見を述べさせていただければ、ほぼ100%とと言っても過言ではないと考えている。アジャイルでは、見積もりと計画をアジャイルで構築しなければ全く意味がない。その理由について考えてみる。

アジャイルな見積もりと計画づくり p.27

不確実性のコーン

不確実性のコーン

バーリー・ベームが1981年に発表した図らしい。縦軸は見積もりに生じる誤差、横軸はウォーターフォールの様々な段階だ。

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プロジェクト当初は最大160%の誤差が生じる

プロダクトを定義した初期の段階では、60%から160%の誤差が生じることが図からわかる。これは10週かかると見積もられた内容は最終的に6週から16週になる可能性があるということだ。

見積もりでは2ヶ月とちょっとでリリースできるとしたものは、実際には1ヶ月とちょっとから4ヶ月まで跳ね上がる。レガシーなプロジェクトはこの当初の見積もりをリリース可能日と定義することに問題がある。大体、数ヶ月先のことをそんなに正確に予測できるのであれば、計画自体に意味がない。

1週間のスケジュールを計画するよりも、明日1日の計画の方が正確に出せることは誰もが納得できることであるだろう。そして、1週間のスケジュールでさえ、ほぼ確実に誤差なしに計画することは難しいと言うことも理解できるだろう。

アジャイルで開発するためには、見積もりと計画もアジャイルでなければいけない

プロジェクトが始まって、変化に気づいたら、積極的に見積もりと計画は変更しよう。変化を許容するのがアジャイルだ!変化を許容するというのは、なにも気分で計画や見積もりを変更することではない。プロジェクトが進行して気づいた学びや、誤りを現実として受け入れ、プロジェクトの不確実性を排除するための活動だ。

不確実性を排除して、ステークホルダーの信頼を計画が得ていれば、ステークホルダーはトレードオフを判断することができる。当初予定していた期間中に機能を削減して、リリースすべきなのか、期間を延ばしてまで、機能を実装すべきなのか。もしくは、予定よりも早く終わるので、新たな機能を実装すべきなのか。コストを削減するために、早期リリースをすべきなのか。

信頼できる情報=計画が十分に関係者に伝わっていれば、プロジェクトの本当に必要な価値を見いだすことができる。

まとめ

アジャイルでは、計画そのものに意味はない。それは、日々変化するものであるからである。変化した計画の方が信頼できる。よって、変化を受け入れる環境や状況などがアジャイルが成功するための第一歩である。コレを理解していないと、アジャイルは失敗の道を歩んでいく。何週間も前に見積もりをしたリリース日を信じていないだろうか?そして、そのプロジェクトはどうなりましたか?それは、アジャイル手法が失敗しているわけではない。本当のアジャイルをしていないから失敗しているのだ。計画そのものは容易に変更し、プロジェクト全体にわたって繰り返し変化を加えることが必要である。つまり、計画づくりもアジャイルであるべきだ!

Mike Cohn
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