ホームレスが売っている雑誌の真実

雑記
Photo by New York Public Library

雑誌は雑誌でも、コンビニや本屋で売っているような雑誌ではなく、海外の有名人がどでかく写っていて、いかにも海外の雑誌ですって雰囲気満点の本を片手に持って、立っているホームレスを見たことはないだろうか?池袋、新宿、渋谷で見たことがあるので、東京ではいろいろなところにいるのではないだろうか。

あれは、ホームレスの社会復帰を支援するシステムとして雑誌の販売をしているのです。イギリスを発祥として世界で販売されている雑誌なのです。

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社会復帰させる仕組みがある

そして、一番知って欲しいのが、この雑誌販売のしくみです。

  1. ホームレスの人は、初回に10冊のビックイシューを無償で受け取れる
  2. IDカードをつけ、決められた場所で、行動規範に基づいて販売する
  3. 雑誌は1冊300円で売られ、完売すると3000円となる
  4. 以後は1冊あたり140円で仕入れられる
  5. 1冊あたり、160円がホームレスの人の収入となる

この仕組みを知れば、きっとあなたもビックイシューを片手に立っているホームレスの人を見る目が変わるかもしれない。そう思って、この記事をエントリーしました。この仕組みを知ってから、ビックイシューを売っているホームレスの人を見る目が変わりました。

ビックイシュー自体のビジネスモデルには、本当に自立支援として成り立っているのか?という異議が各所にある。だが、住所や連絡先のない人に対して仕事を与え、利益を与えていることは事実であり、実はすごいことなんじゃないかと思う。

誰もが好きでホームレスになったわけではないだろうが、社会復帰することを放棄しているホームレスの人々が多くいることは確かである。そういった人たちは仕事をせずに誰かが飯をくれるのであれば、仕事はしないであろう。

あきらめる人と現実を変えようとする人

そんななか、冬の寒空の下でも、ビックイシューを片手に立っている人は、雑誌の販売という行為で社会(お客)に貢献して利益を得て、社会復帰しようとしている。朝9時から夜の8時まで立っている人もいるようだ。

ビックイシューの仕組みを知る前は、ホームレスらしき人が、海外の有名人の表紙を使っているわけわからん雑誌を売っているという、いかにも近寄りがたい。おまけにホームレスの人が売っている雑誌=中古というイメージがあるから、大丈夫なのか?とか思ってしまう。

仕組みを理解して改めて、ビックイシューを売っているホームレスの人たちを見て欲しい。彼(彼女)らは、確かにホームレスだ。身なりはちょっと汚れていて、においも発しているかもしれないが、その辺のホームレスよりは身なりには気を遣っている。販売側にそういった指導を受けるらしい。

売っている姿も、ダラダラとなんとなく売っているのではなく、キチンとシッカリ立っている。声を発している。強要するような販売の仕方はしない。「これから、いかがっすかー?」なんていいながら、あとをついてくる居酒屋やカラオケの客引きの方がよっぽど、失礼ではないだろうか。

ビックイシューでは、実際に販売している人にスポットをあてた記事がある。ネットでもその記事が見れる。

コンビニで何となく時間つぶしの週刊誌を買うのであれば、ぜひビックイシューを買ってみてはどうだろうか。興味本位で1冊買ってみるだけでも良いと思う。

そして、彼(彼女)らに「ご苦労様」「頑張ってね」と一言、言葉をあげて欲しい。決して、彼(彼女)たちの立場を惨めに思っての一言ではなく、立派に働いていることに対しての対価として言葉をあげて欲しい。

僕はコンビニでも買い物をして、おつりやレシートをもらうときに「どうも」「ありがとう」と必ず声をかける。それと同じ意味の言葉をあげて欲しい。

ビックイシューが買える場所は下記の通り。

そうすれば、ブログにコメントを書くよりも、今日を生きられて、社会復帰できる人がいるかもしれない。

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