WordPressのテーマをSimplicityに変更した際に
- テーマの切り替え
- テーマの拡張・デザインの編集
- 内部データの変換
- プラグインの整理(削除・入替)
- 動作確認
という作業を半日でやりました。これについての手順や便利だったツールを紹介します。
WordPressの検証環境はVCCW
WordPressのテーマやプラグインを開発する人向けにVCCW(Vagrant based development environment for WordPress)というものがある。Vagrant環境にコマンド一発でWordPressの最新版が動く環境を構築してくれるものだ。
- 稼働しているWordPressを最新のバージョンを上げてVCCWとバージョンを揃える
- VCCW環境を用意(必要に応じてPHPの拡張などを導入)
- WordPressのDBをdump/import
- 稼働しているWordPressのファイル群を一式VCCWの環境へrsyc
以上で、ほぼ本番環境とほぼ同一のWordPress環境ができあがる。(本番環境への適応は逆の手順)
テーマを切り替えて、ログを見ながら動作確認するのを推奨します。使っているプラグインやテーマによっては、WordPressは結構細かい警告ログを出します。必要に応じて修正した方が良いです。
VCCW Tips
VCCWは初期設定だと仮想マシンのスペックが低く設定されているので、今回の様に既存環境と同じようなデータを流す場合は、メモリやCPUの設定を高くして上げないとMySQLがメモリ足らなくて止まるなんてことが突然起こって、かなりビックリします。
WordPress Tips
wp-config.php
の上部に以下のような設定群を挿入して、本番環境とVCCW環境の切替をしやすいようにしておくと便利。
define('WP_HOME', 'http://wordpress.local' ); // wordpress設置したURL
define('WP_SITEURL', 'http://wordpress.local' ); // wordpress設置したURL
define('WP_DEBUG', true); // debug情報を出力する
define('WP_DEBUG_DISPLAY', false); // debug情報を画面に出力する
define('DB_USER', 'root'); // DBのユーザーID
define('DB_PASSWORD', 'wordpress'); // DBのパスワード
define('DB_NAME', 'wordpress'); // DBの名前
はてな記法を捨てる
日頃からGitHubを利用しているのでMarkdownばかり書くようになっている。ブログもMarkdownで記事を書きたい。
以前のWordPressは簡単な記述方がなく、はてな記法でWordPressの記事を書けるプラグインがあり、はてなダイアリーを愛用していた過去があるので、とても重宝していた。だが、今ではWordPress本体がMarkdownをサポートしている。(正確にはJetpackというプラグイン)
このプラグインははてな記法のパーサーを利用している。よって、WordPressのDBに入っている本文データをPDOで抜き出して、パーサーを通してHTMLに変換して、データを戻した。
本文データがHTMLになったので、はてな記法のプラグインを捨てて、私も、はてな記法を捨てることができるようになった。
モダンなシンタックスハイライト
HTML5のモダンなテーマなので、それに対応したタグでシンタックスハイライトしてくれるプラグインを追加した。
最初はhighlight.jpでいいかな。と思ったけど、文字調整とか含めると手間だった。
まとめ
VCCWの環境をサクッと構築することができたので、はてな記法を捨てることやテーマの拡張など、やるべきことに集中して取り込むことができました。