日本語版の発売を心待ちにしていた@HIROCASTERでございませう。
本書は
- いかにしてテスト駆動開発をプロジェクトに適合させればよいか
- どこから手を付けるか
- ユニットテストとエンドツーエンドテストを両方とも書かねばならないのはなぜか
- テストに開発を駆動させるとはどういう意味か
テスト駆動開発を実際のプロジェクトに適応させようとしたときに、問題となるような事が一通りガイドしてくれる内容になっています。
テスト駆動開発関係の最新資料と言えば「Growing Object-Oriented Software, Guided by Tests」が比較的あたらしく評判が良く、日本語版が待ち望まれていました。
実践テスト駆動開発 テストに導かれてオブジェクト指向ソフトウェアを育てる (Object Oriented SELECTION) Steve Freeman、Nat Pryce、和智 右桂、高木 正弘 |
とうとう本日(9/14)に発売されます。
原書の序文は、テスト駆動開発の提唱者といってもよい、ケント・ベック氏が書いており、賞賛の言葉にはクリーンコーダーの著者でもあるロバート・C・マーチンも言葉を寄せています。
原書を読む限りでも、内容は実践的なソフトウェアの例を通して、実装がどのように進んで、その時にどういった思考が行われているのか、経緯は何なのかなどにも触れています。テストをどのようにして、適応させていって、ソフトウェアをトータルで育てていく様子がわかるように書かれているのは、得るものが多いのではないでしょうか。
現場でソフトウェアを育てている。つくっている人にこそ手にとって欲しい1冊です。
テスト駆動開発入門や他の書籍を読んで、ユニットテストのレベルではどうにかテストを書けるが、その先のソフトウェア全体を通してどうやって行けば、良いのか迷っている人などには大いなる助けとなる1冊なはずです。
ケント ベック、Kent Beck、長瀬 嘉秀、テクノロジックアート |
Robert C. Martin、角征典 |
翻訳者がすごい
翻訳者の二人は「継続的デリバリー」のペアです。
継続的デリバリー 信頼できるソフトウェアリリースのためのビルド・テスト・デプロイメントの自動化 David Farley、Jez Humble、和智 右桂、高木 正弘 |
和智右桂氏は「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」の翻訳をされています。
エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践) エリック・エヴァンス、今関 剛、和智 右桂、牧野 祐子 |
高木正弘氏はサービスデザインパターン」の翻訳をされています。
サービスデザインパターン SOAP/WSDLとRESTful Webサービスの基本的な設計ソリューション Robert Daigneau、角 征典、高木 正弘 |
日本の名だたる人も推薦の言葉を送る
日本のテスト駆動開発の第一人者ともいわれる和田卓人氏やアジャイルソフトウェア開発やRubyで有名な角谷信太郎氏などが推薦の言葉を本書に書いている。
実践テスト駆動開発 テストに導かれてオブジェクト指向ソフトウェアを育てる (Object Oriented SELECTION) Steve Freeman、Nat Pryce、和智 右桂、高木 正弘 |