いくつものプロジェクトを横断していると見えるものが気になりすぎて、しまうことのあった@hirocasterです。
この気になりすぎるという状態が注意散漫であり、集中力を発揮できていない状態に繋っていきます。気になりすぎてる時点でマルチタスクのスタートです。どんどん能率は落ちていくということは、経験としてもわかります。本来すべき優先度の高く、難易度の高いものへリソースを割くことができなくなってしまいます。
マルチタスクとは?そんなものは存在しない
1度に複数のタスクを同時こなそうとしている人がやっていることが、マルチタスクと呼ばれているものかと思います。しかし、これは何かを気にしながら何かをしているという状態ではないかと思います。これは、要するに注意散漫な状態でもあるといえます。
マルチタスクはシングルタスクを切り替えているだけ
実際に複数の作業を同時に進行する時は、複数の作業に注意を何度も切替ている状態です。これは、一度に「複数の作業をしようとするという行為」自体が「気が散っている」ということを意味しています。
マルチタスクはシングルタスクと比べて能率が悪い
マルチタスクをする試みと能率の悪さには相関関係があるという研究結果があります。
研究結果では、特定の条件下で、シングルタスクとマルチタスクでは、最大で約2倍近くの生産性(成果物)が結果として出ています。
いずれの条件下でもマルチタスクがシングルタスクを上回る生産性を発揮することはありませんでした。
このことからも成果を上げたいのなら、脇目も振らず、目の前の作業に集中するべきなのです。
マルチタスクはコルチゾールを分泌させて脳機能が低下する
優先順位をつけることができない複数の要求にさらされると、脳は圧倒され、うまく機能しなくなる。というのも、マルチタスクを試みると、情報処理能力を低下させるコルチゾール(別名ストレスホルモン)が分泌されるからだ。
上記の著書は、ハーバード大学、スタンフォード大学、MITなどの研究をもとに、マルチタスクの非生産性、シングルタスクの集中力など、科学的な視点で掲示をしています。
例えば、参加者が約1300人の18〜48歳の被験者を対象にした研究では、面接と画像診断によって、前頭前皮質(PFC)などの体積現象と関連していたことがわかりました。
前頭前皮質(PFC)は、複雑な認知行動、適切な社会行動の調節に関わっているとされています。マルチタスクのストレスによって、脳の神経細胞が萎縮して、問題解決能力の低下、感情のコントロール、逆境への対処、衝動のコントロールが低下します。
マルチタスクをシングルタスクにコントロールし、集中力を得よう
以上のことから、マルチタスクと呼ばれるようなタスクの進め方は、どのような局面においても優位性はありませんでした。また、マルチタスクは脳にまでダメージを与え、判断能力が低下することに繋ります。マルチタスクをやめて、優先順位をきっちりとつけて、計画をし、シングルタスクにすることによって、1つずつ集中して物事に取り組むことが望ましいと言えるでしょう。