今回の変更点はとても大きなものであると感じています。そして、開発者にとって、素晴らしい機能が追加されました。
Vagrant は VirtualBox のラッパーとして機能し、VMの立ち上げや管理からpuppetやchefで記述された内容に基づくプロビジョニングをおこなってくれます。
これは、Proxyサーバ、Appサーバ、DBサーバなど複数台構成の開発をおこなっている開発者のローカル環境で、複数台のVMを本番さながらの構成で稼働させるためには非常に重宝されるツールでした。プラグインの対応で、VirtualBoxだけならず、AmazonのEC2を操作することができました。
今回の 1.1 からVMを操作するproviderがプラグイン構造となり、VirtualBoxだけならず、公式で操作できる対象が増えました。
VMware Fusion以外はオープンソースで公開されています。
開発期間中はローカル環境でVirtualBoxを利用して開発し、本番環境はEC2を利用するなんてこと、providerを差し替えるだけで、ほとんどシームレスと言っても良いぐらいに実現できます。
また、逆のこともできます。本番環境さながらの構成を手元で再現したいときに、利用しているpuppetやchefのファイルを流し込むだけで、開発者のローカル環境で仮想的に再現することが可能です。
過去に簡単な記事を書いています。
これからの季節は新たに環境をつくる人も多いかと思います。せっかくなので、vagrantを利用して、puppetやchefで柔軟性のある環境を構築してみてはいかがですか?
Software Design 「Chef入門」特集が入ったお得な総集編が近日販売されるようです。参考書にどうぞ。
Software Design 総集編 【2001~2012】 SoftwareDesign 編集部 |
追記
@naoya_ito氏が詳しく検証されました。