物書きをするときに書面に顔を近づけてしまう癖のある@hirocasterです。
誰でも人生で何度か猫背(姿勢)を気にしたことはあるのではないでしょうか?
猫背のような悪い姿勢は、正しい姿勢をするための筋肉を弱め、腰痛や首の痛み、肩凝り、背中への痛みなどの原因の一部です。これについては、研究者と医者も認めているのが現状です。
参考例としては、John Hannigan医師によるUPRIGHTについて解説しているYouTune動画があります。
私は過去に
で、猫背にならない姿勢とは何なのか学んだり、猫背強制ベルトを数週間装着してみたりしてみました。
いずれも、意識や知識、もしくは強制的に固定するものであって、結局、正しい姿勢が身についたとはいえないものでした。
姿勢トレーニングデバイス
そこで、新たに注目したのは、ウェラブルデバイスによるトレーニングです。
イギリス国営、国民保険サービスであるNHS(National Health Service)からもUPRIGHT GO 2は推奨さているとUPRIGHT TO GO 2の売り文句では見うけられますが、実際に推奨しているデバイスであることをNHS側の情報から確認はできませんでした。
NHSの人間がBBCでUPRIGHTについてインタビューに答えているのは見つけることができました。
2週間後には、正しい姿勢が習慣化できるようにトレーニングが調整される仕様のようです。
何はともあれ、イスラエルの企業がつくって、NHSが注目して、BBCもとりあげていることと、他に姿勢を矯正するウェアラブルデバイスが入手しづらく評判も悪いためUPRIGHT GOを試してみることにしました。
他のデバイスとしては
などが存在しますが、肝心のアプリがメンテされてないようですので、ご注意ください。
UPRIGHT GO 2のハードウェアは?
UPRIGHT GO 2は首の根本から背中にかけて、医療用のシリコン粘着パッドによって貼りつけます。
このシリコン粘着パッドは約1週間前後、繰替えし再利用できますが粘着性がなくなってきたら、あたらしい粘着パッドに取り換えます。
私は運動によって汗をかくことが1日で何度かあるため最初からネックレスタイプのものを利用しています。ネックレスをした状態でTシャツを着ていると、どのように見えるのか参考として写真を掲載します。
UPRIGHT GO 2のサイズは親指よりひとまわり大きな感じで、装着感はほとんどありません。首元を出すタイプの衣服を着る女性などは、交換用パッドをおすすめします。ネックレスを普段しない人やシャツやクルーネックが中心の人はネックレスを利用する方が長期的なコストパフォーマンスは良いです。
基本的な動作は?
基本的な動作は、屈みすぎな姿勢を一定時間(初期設定では15秒)続くと、バイブレーションで悪い姿勢を指摘してくれます。
バイブレーションをOFFにして、姿勢のデータだけを取得しづづけることもできます。
バイブレーションの音は?
悪い姿勢になるとバイブレーションで教えてくれるのが基本的な機能です。バイブレーションの強さは3段階で調整できます。初期設定である「Medium」で利用しつづけていますが食事中などに隣の人などは、まったくバイブレーションがなっていることに気づかないようです。
姿勢の調整は?
悪い姿勢の角度についても、調整ができるようになっています。私は初期設定の「5」を利用しています。
2週間のパーソナルトレーニングとは?
UPRIGHT GO 2のトレーニングモードは、初日は60分の姿勢を維持してみよう。ということからはじまります。60分間ずっと、正常な姿勢を維持するのではなく、トータルで60以上、正常な姿勢を維持していれば、目標の達成です。
翌日は120分となっていました。3日目は180分となって60分ずつ増えていきましたが、4日目は180分と、どういうアルゴリズムなのかはわかりませんが、目標を達成していれば、徐々にゴール目標時間が増えていきます。
恐らく、このあたりの毎日のゴールの調整がパーソナライズされているのだと思います。
私の場合、7日目には500分というのがゴールとなっており、その後はずっと500分となって1ヵ月以上ゴールが設定されています。
意外な時に姿勢が悪いことに気づかされた
1ヵ月以上装着していての感想を書いていきたいと思います。
私は子供の頃から姿勢が良いとは言われたことはほとんどなく、むしろ姿勢が悪く、写真を撮る時には、いつも「アゴを引いて」と言われるため、通常生活における姿勢が決して良いものでないという認識を持っていました。また、私は仕事をするときは、ほとんどの時間がコンピュータの前で作業をしています。よって、ディスプレイに近づきすぎたり、作業中も姿勢が悪い物だと思っていました。
実際にUPRIGHT GO 2を装着して生活をして見ると、コンピュータの前での作業中や、歩いている時などに指摘されるのは、自分が思っていたより少ないということがわかりました。
私が悪い姿勢になっていることが指摘されたのは
- 物書きをしている最中
- 食事中
- キッチンでの作業中(包丁を使う時)
- 電車やレストランなどの自分が調整していない椅子に座る時
- スマホを使う時
スマホを利用する時は、スマホを胸の位置より下で持っていることが原因なので、意図的に顔の視線の位置まで上げる習慣がつきました。
それ以外の状態は、まったく意識していないような状態だったので、改めてUPRIGHT GO 2によって気づかされたため、意識的に姿勢を直したり、食事の仕方をマナー良く食べるように改善されていきました。
食事中、キッチンでの作業、電車やレストランでの椅子での姿勢が悪いということは、UPRIGHT GO 2によって指摘されるまで、姿勢が悪いということが意識にまったくありませんでした。
改めて考えてみれば、普段からあまり姿勢が良いわけではない私が、電車やレストランの椅子で、姿勢が良いわけがないのです。そして、良い姿勢になろうという意思も生れず、姿勢を保つための筋肉もつかないわけです。そして、ずっと姿勢が悪いまま。という悪循環のまま生きているのです。
姿勢が悪いと眠くなる
電車で座っているときの姿勢が悪いことを指摘されたことにより、私の中で、電車に乗って座っていると眠くなる一因の一つに姿勢の悪さが関連づけられました。
あなたは仕事中、背中を丸く猫背になった状態で椅子に座っていませんか?お腹が丸くなり、首が前に倒れ,深呼吸ができない状態になっていませんか?深い呼吸ができなくなることで必然的に体全体に取り込む酸素量が減ります。また、首が前に倒れた状態(ストレートネック)になると、後頭部の動脈を圧迫する可能性があり、脳に送られる酸素量も少なくなり眠気に襲われてしまいます。
逆を言えば、姿勢が悪くったときにUPRIGHT GO 2によって、指摘されれば、姿勢を意識して戻すことができ、眠気の対策になるのです。
実際に猫背は強制されたのか?正しい姿勢は習慣化されたのか?
結果から言うと、悪い姿勢の時間は極端に少なくなりりました。7月末から利用していますが、ほとんど毎日500分以上正常な姿勢を維持することができています。
また、食事中や電車で座っている時に悪い姿勢を指摘されることによって、自分の意思で正しい姿勢に戻るのが何度も繰り返されたため、食事中に指摘される回数は、少なくなってきつつあります。
悪い姿勢指摘されることで、良い姿勢になるためには?を考えさせられる
正直、見につけた最初の頃は、バイブレーションが何度も指摘してくるためストレスに感じました。
食事中に指摘され続けたことにより、どうすれば、良い姿勢で食事をとれるのか、考え実行することができるようになりました。
あたり前のことではありますが、食事中は机を手前に引きよせた位置で、日本食であれば、皿をきちんと持ち、本来のマナーとされるような行動をすれば、悪い姿勢でないため指摘されることはないことに改めて気づいたのです。
まさか、=猫背を強制トレーニングするデバイスで食事の仕方を強制されることになるとは思いもしませんでした。=
矯正された筋肉はついたのか?
UPRIGHT GO 2によって、正しい姿勢を保つための筋肉がついたかどうかは、わかりません。それは、フリーウェイトとマシントレーニングも同時期に実施していることが原因です。特にUPRIGHT GO 2によって、背中や腰に筋肉痛や筋肉を感じることはありませんでした。
そもそも、3、4日目の時点で、1日に500分以上姿勢を維持できる、そもそも筋肉があったから。ということも考えられます。
おすすめできるのか?
猫背を気にしている方や、猫背矯正ベルトや猫背本を試してみたことのある方にはおすすめできます。やはり、常時姿勢をモニタリングしてくれて、フィードバックされることによって、気づくことや、改善できることは非常に多いです。