集中力について考えていると睡眠が重要であるということに辿りつき、本書を読むに至りました。
まずは、以下の内容にビックリするようなことはありませんか?自分の常識とは異なることが書かれていませんか?
睡眠についての常識は、本当にあってますか?
- 夜型の人の生産性のピークは22-24とかではない(24時には寝るべき)
- 寝室の最適な温度は18.3度(寒すぎると思いませんか?)
- 10日間6時間睡眠を続けると、徹夜していた人と同レベルのパフォーマンスになる
- 昼寝をしても、毎日8時間睡眠をとっている人と同じパフォーマンスまで回復はしない
- 寝溜めでも、毎日8時間睡眠をとってる人と同じパフォーマンスまで回復しない
- 6時間睡眠をしつづけている人は慢性的な睡眠不足であることにすら気づいてない
- よって、徹夜してる人と同じパフォーマンスが普段のパフォーマンスだと思っている
以上のようなことに、私は驚愕して、睡眠について改めて本書で正しい知識を得ることができました。
睡眠不足は真っ先に集中力を奪う
本書では日常的に睡眠時間が7時間に満たない人が「マイクロスリープ」という現象が発生すると書かれています。
マイクロスリープとは?
アメリカでは疲労が原因の運転ミスで、1時間に1人が亡くなっている。その居眠り運転による事故のケースは大きく2つにわかれ、1つがマイクロスリープによるものだと本書p.164にて解説されているものを引用します。
集中力が一瞬だけ途切れるケースであり、こちらのほうが一般的だ。この現象は「マイクロスリープ」と呼ばれている。長さはたいていほんの数秒で、その間はまぶたは半分だけ閉じているか、または完全に閉じている。マイクロスリープが発生する原因は、慢性的な睡眠不足だ。日常的に睡眠時間が7時間に満たない人がこの状態になる。
この現象、みなさんも起きている実感ありませんか?私の体験としては、毎日6-7時間ぐらいで仕事をしていると日中、特に昼過ぎから夕方にかけてこのような現象や強烈な眠けを感じていたのを覚えています。最悪の場合、椅子に座ったまま気絶のような昼寝していることもありました。今、思えば、それがマイクロスリープや睡眠不足の表れだったのかなと思います。
10日間6時間睡眠を続けると、徹夜していた人と同レベルのパフォーマンス
本書では
- 72時間起きているグループ
- 毎晩4時間睡眠のグループ
- 毎晩6時間睡眠のグループ
- 毎晩8時間睡眠のグループ
以上の4つのグループにわけて、集中力と反応速度を測定するような実験をおこなった結果が書かれています。
その中でも、衝撃的な結果だと感じた内容は「10日間6時間睡眠を続けると、徹夜していた人と同レベルのパフォーマンスになる」という結果です。
日常的に6時間睡眠の人は、睡眠不足であることに気づいてないし、その状態が普段のパフォーマンスであると思っていることです。
過去の私自身がまさにこのとおりでした。なんだったら6時間にも満たない日もあるぐらいなので、もっと酷かったのでしょう。
日本人の4割の人は徹夜している人と同じパフォーマンス
ブレインスリープが日本全国約10,000名のデータを基に日本人の平均睡眠時間は6時間27分となっており、6時間未満の人は全人口の4割と報告されています。
つまり4割の日本人は徹夜していた人と同じパフォーマンスしか日常的に発揮できていないと推測することができます。
言い変えれば、十分な睡眠時間を取るだけで、4割以上の人を越えるパフォーマンスを日常的に発揮できることになります。
プログラマーである私をはじめとした知的労働者にとって、睡眠がいかに生産性や集中力に重要であるかが想像できるのではないでしょうか?
十分な睡眠をとってパフォーマンスを発揮しよう
コロナ禍で生活様式や生活リズムが変化を余技なくされる人々も多いなかで、働き方や時代の変化も同時に起きている今だからこそ、睡眠について改め、十分なパフォーマンスを発揮して、仕事や生産性を向上させたり、新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
睡眠について正確に把握管理したいのであれば、96%の精度を誇る最強のスリープトラッカーであるOura Ringを推奨します。またOura Ringのアドバイスは科学的根拠に基づいたアドバイスなので、睡眠の質を上げるヒントもくれます。高いベッド、高い布団を買うよりも、Oura Ringを利用することを私はおすすめします。